【横浜市社会人採用】エントリーシート対策

【相談内容】

私は今年の横浜市社会人採用試験を受験しようと思っているのですが、エントリーシートの書き方について相談させてください。

実は昨年も受験をしたのですが、その際は二次試験を突破できませんでした。ですが、今年は必ず合格したいと思っています。

そこで、横浜市のエントリーシートを書くにあたってのポイントやコツを教えていただけないでしょうか。早めに対策を進めたいと思い相談させていただきました。

よろしくお願いいたします。

【はじめに】

横浜市は社会人採用試験の中でも面接の配点が非常に大きいことで知られている組織であります。

したがいまして、その面接で使う補助資料としてのエントリーシートですね。こちらもやはり重要度は高いと言えると思います。

ですので、今回は横浜市のエントリーシートですね。社会人採用試験のそれに関して、ちょっとだけでも意識しておいていただきたいことをご案内していきたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

簡潔さ

まず第1点目なんですけれども、何かと申しますと、これは簡潔にというところですね。

どういうことかと申しますと、横浜市のエントリーシートですね、質問事項がいくつかあるんですけれども、例年はだいたいこういう質問がされているんですね、ちょっと読み上げたいと思います。

・セールスポイント
・改善したいところ
・自己啓発活動
・趣味・特技
・志望理由
・自己PR

こういった感じの質問事項がエントリーシート入力事項として存在しています。これらに関して申し上げますと、自己PR以外の項目ですね、これらでは全て簡潔にというふうに記述があるんですよ。

簡潔に書きなさいというふうになってるんですね。なので、当然それには従わないといけないだろうと。

このあたりの話に関しては、社会人採用試験だけではなくて、既に大卒程度試験の横浜市のエントリーシートの動画ですね、そちらでもお話をしているところでありますので、もしね、そっちはちょっとまだ見てないっていう方はそちらも合わせて見ていただきたいなと思うんですけれども。

この点に関しては、社会人採用試験を受験する方々こそ意識すべきだというふうに個人的には思ってます。で、なぜかと申しますと、社会人経験を経た後に公務員試験を受ける場合って、大卒程度の方々と比べたときに、エピソードがたくさんあるじゃないですか。

例えばなんですけれども、既に民間企業で他の企業に転職した経験があるっていうことだったら、複数の社会人経験、職業経験があるわけですよね。この時点で明らかに大卒程度の方々と比べたときに、エピソードがモリモリたくさんあるっていうことになるじゃないですか。

ということになってくると、要するにネタが豊富なんですよね、社会人の方々は。となるとどうしてもいろんな話を盛り込みたくなっちゃうんですよね。

なんですけれども、やっぱりエントリーシート、その部分に簡潔にっていう記述がある以上はですね、これは入れなきゃいけないだろうっていうような、厳選した要素だけを入れていくっていうのが重要になってくると思います。

ですので、以前の動画でもお話した通り、これは口頭で補足していけばいいかなとか、面接に入ってから話していけばいいかなっていうような要素に関しては、勇気をもって大胆にカットしていくっていうことが必要になってくるかなというふうに思います。

社会人経験がある方々、ネタが豊富なので、ぜひですね、簡潔さを意識して、本当に大事なことだけを書いていくっていう意識を強くもっていただければなというふうに思っております。

志望理由

それ以外のところでちょっと注意しておいていただきたいのが、志望理由のところですね。

志望理由と、後にもお話する自己PRに関してだけは、ちょっと長めの尺が与えられてるんですよ。具体的に申し上げますと、先ほど申し上げたいくつかのファクターですね、もう1回ちょっと読み上げたいと思うんですけれども。

・セールスポイント
・改善したいところ
・自己啓発活動
・趣味・特技

このあたりはですね、だいたい90文字からモノによっては95文字という形で文字数制約が与えられてるんですね。なんですけれども、志望理由に関してだけは、例年200文字という形になってるんですよ。

つまり、他のものよりもちょっとたくさん書けるぞ、ってなってるわけですね。だとすると、どんなことを書いていけばいいんだろうということが重要になってくるわけですけれども、書く内容っていうのは、当然、質問者さんとか、あるいはこれを見てくださってる皆さん方がどういうストーリー、どういう社会人経験を経てきたかっていうところに依存して決まってくるので、ここで一概にこうしなさいってことは言えないんですけれども。

意識してみてほしいポイントってのが2つあります。それは何かっていうと、論理と感情のバランスというところですね。

どういうことかと申しますとね、例えば論理のほうで申し上げますと、よくよく見かけますのが、例えば横浜市の先進性だったりとか、横浜市の取組だったりとかが画期的で、それに惹かれて受験をしてますとか。あるいはですね、自分は今まで、例えば民間企業で防災だったりとかに絡むような仕事をしてきましたと。

だから転職するにあたっては、防災に力を入れている横浜市で働きたいと思ってるんです、みたいな。これが一つ、論理という話です。

もちろんね、この論理っていうのは、煎じ詰めて考えると感情の話に最終的には行き着くんですけれども、そういう言葉遊びは一旦置いといて、これは論理だなっていうのは感覚としておわかりいただけるでしょう。

じゃあ感情って何だよって言ったときに、これはもうそのままズバリ言ってしまいますと、横浜市が大好きとか、横浜市に馴染みがあってとか、そういうようなお話ですよね。すごくエモーショナルなファクターといいますか、そういうような要素をここで感情と称しております。

論理と感情のバランスを大事にして欲しいっていうことの意図は何かといいますと、だいたいですね、社会人経験者の方々がエントリーシートを書くときって、どっちかに偏ってることが多いんですよね。つまり、ガチガチに論理で固めて、横浜市、いいなと思ったんですっていうようなスタイルや、あるいは本当に横浜市LOVEっていうところだけを前面に押し出しているような内容もよく見かけます。

なんですけれども、どちらかということではなくて、やっぱりどちらもっていうのが自然な姿だと思うんですよね。とくに横浜市の場合には、受ける方々、横浜市のこと大好きっていう方々がほとんどなんですよ。もう市内のことなら何でも知ってますみたいな。

っていう人たちがたくさんいるってことを考えると、やっぱり好きだけを押し出していくのではちょっとな…って感じになってしまいますよね。じゃあどうしたらいいのって言ったら、やっぱり好きっていうような単なる感情だけではなくて、こうこうこういう理由で横浜市がいいなと思ってるんです。

横浜市の制度だったりとか、取組だったりとか、そういうものがすごくいいなと思っていて、自分のやりたいことともマッチしていて、っていうような話ですよね。それをしっかり入れ込んでいくってことが大事だと思います。

ですので、論理と感情のバランスですね、志望理由のところでは、ぜひ意識していただきたいと思います。どの程度のバランスがいいのかっていうのは、さっきの話と同じで、その方がたどってきたストーリーに依存して決定されるので、ここでどのぐらいのバランスにしましょうってことは、なかなか言えない部分であります。

ただ気をつけていただきたいのは、志望理由200文字のところですよね、書き上げた後に論理と感情、ちょっとでも両方に触れられているかどうかっていうのはチェックしてみていただきたいなというふうに思ってます。片方だけではなくて、両方について、少なくとも文字として触れられいるかどうか。

これは意識していただきたいなというふうに思ってます。

具体性

最後の話になるんですけれども、自己PRですね、これが入力段階、エントリーシートの提出段階では一番分量が多いものになって参ります。

例年ですと、これが300文字という形になってるんですね。で、ここに関してはですね、意識していただきたいこと、まず第1に何かと言いますと、具体性をもたせましょう、というところですね。

どういうことかと申しますと、この自己PR以外の部分では書き出しだったりとかのところにね、簡潔に、というふうに記述されている。これは先ほども申し上げました。ところがですね、自己PRのところだけは、具体的に書いてください、っていうふうに記述があるんですよ。

ということは、明らかに他の部分よりは、具体性を高めてね、っていうことを要求されてるわけですよね。なので、皆さん方が自己PRを書いていくときには、内容に具体性がきちんとあるかどうかっていうのはちょっと意識してみていただきたいなっていうふうに思ってます。

じゃあね、具体性を高めろっていったときに、どういう要素を意識していけばいいのかっていう話を申し上げたいと思うんですけれども。すごくスタンダードなものですね、私が実際に使っていたようなもので申し上げますと、まず自己PR、書き出しのところでは、自分自身の長所だったりとか強みですよね。

それについて、まず私の長所はこれです、私の強みはこれこれですっていうふうにバーンと書きますよね。その後はですね、複数のルートがありうるんですけれども、一つありうるチャネルとしては、この強みがどういう形で培われたんですっていう話をしていく形ですよね。

もちろん、それは大学での話でも構いませんし、あるいは社会人として培われたものなんだっていうことだったら、その話を入れていくっていうのでも構いません。もう一つのスタイルとしては、強みとか長所の話をした後に、これがどういう形で活かされましたっていう話を入れてくるものですね。

で、この場合、社会人経験がある方々を念頭に置くのであれば、一番ベターかなと思うのは、皆さん自身の強みだったりとか長所っていうのが、ご自身の今までの職業経験の中で、どういう形で活かすことができたのかっていうところに触れていくことだと思います。

ということで、まとめますと、少なくとも入りの段階では強みとか長所に関して、パンと言い切ってしまって、で、どうやって培われたのかという話をしていくのもありですし、どういう形で社会人生活で活かされたのかという形にいくのもありです。

もちろんそれらをミックスする形でも結構ですけれども。ただ書いてみると、意外とそんなに書けないっていうところもあったりするので、どちらかに絞り込むっていうのをまず考えてみて欲しいというところですね。

で、やりながらちょっと変えてくみたいな。そのうえでですね、この自己PRに関して、最後に注意しておきたいことがあるんですけれども。

この強みであったり長所、あるいはどう培われたのか、どう活かしてきたのか、という話をした後に、必ず入れていただきたいのが、じゃあそれを横浜市でどうやって活かせるんですか?っていう話まで、ぜひこれは踏み込んでいただきたいんですよね。

というのも、結構多いのがですね、具体性をっていう言葉に引っ張られて、自己PRで、強み・長所と、どういうふうに培われたのか、どう活かしてきたのかっていう話だけをミチミチっとたくさん書いちゃう方が多いんですよね。

で、それはそれで仕方ないことだと思うんですよ。でも、自己PRの本来の意味を考えてみると、それは強み長所を述べたうえで、あなたの組織に入ったらこういう形で活かせます、ここまで踏み込んで自己PRだと思うんですよね。

なので、この場合は横浜市のエントリーシートなわけですから、皆さん方の強み・長所、これが横浜市に入った後で、こういう形で活かせますよっていうところまで、必ず踏み込む必要があります。

横浜市に入ってからどう活かせるかっていうのに触れられてないエントリーシート、これまでたくさん見て参りました。でも、やっぱりそれは危険です。

ですので、簡単にでも結構です。300字という制約条件を考えると、ミチミチに書くことは難しいかもしれませんけれども、ただ、自分なりにこういう形で、横浜市では活かせると思いますっていうところまで、ぜひ踏み込んでみていただきたいなというふうに思ってます。

ということで、私のほうからは今日いくつか、横浜市のエントリーシートで意識していただきたいことを申し上げました。まず一つ目の部分では、簡潔さを意識してくださいっていうところですね。

二つ目、志望理由の部分では論理と感情、どちらにも触れられているかどうかを意識してみていただきたいということ。そして最後、自己PRのところですね、ここでは具体性をきちんともたせましょうっていうこと。

そして横浜市でどう活かせるのかに関しても、きっちり踏み込んで、最後の部分で書いていくということ。これらを意識していただくだけでも、エントリーシートの内容、かなり締まってくると思います。

入力にあたってはいろいろ悩むとは思うんですけれども、このあたりの話を参考に、自分なりに練り上げてみていただきたいなと思っております。それでは、また次回のお悩み相談でお会いしましょう。

ありがとうございました。

✅3700名が登録中です!

公務員試験「社会人採用」を受験するなら登録必須のGravity公式LINE!
約3700名の社会人受験生が登録中で、既に有料級情報を手に入れてます!

✅LINE限定情報の配信
✅オススメ参考書の紹介
✅イベント(定員制)の優先案内
✅時事問題対策の解説講義を無料配信

ご登録は下記URLから!

この記事の筆者
筒井夢人

社会人採用研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、社会人採用の指導を専門的に行ってきました。なお、自身も社会人採用枠を受験しており、特別区・横浜市・仙台市・国家公務員(係長級)などに最終合格しています。

横浜市社会人採用