【横浜市社会人採用】試験直前の教養対策

【相談内容】

横浜市の社会人採用試験を受験予定です。

仕事が忙しく、教養試験の勉強をほとんどできていません。

直前ですが、ここからどう対策すればいいでしょうか?

【はじめに】

横浜市については超直前ということでもございますので、このアドバイスが直接参考になるのかどうかというのは微妙なところもあるかもしれません。

ですけれども、一部の受験生の皆さんにとっては参考になるかもしれませんので、私なりの見解を述べてみたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

数的処理

まずは、教養試験の中でも数的処理からご案内していきたいと思います。横浜市の数的処理、全体で何問出てくるのかというところですけれども、昨年を例に挙げますと合計で17問出題されてまいります。

内訳を申し上げますと、数的推理で6問、判断推理で5問、空間把握で4問、資料解釈で2問、合計で17問というところですね。ここからも分かるんですけれども、出題が数的推理と判断推理にわりと偏ってますよね。

ここが特別区経験者採用試験のような試験との違いであります。特別区経験者採用試験の場合には、数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈、それぞれ4問ずつ出題されたわけですね。

ですけれども、横浜市の場合には明らかに数的推理と判断推理に出題が偏っております。もちろん空間把握もそれなりの出題はあるんですけれども、絶対数でいうと数的推理と判断推理が非常に大きいと。

それに対して、資料解釈のウエイトはかなり小さいわけですよね。じゃあ、ここから超直前にどんな対策をすればいいのかといえば、明らかにやるんだとしたら数的推理と判断推理、この部分をじっくり復習しておくのが一番良さそうな感じがしますよね。

ということでもありますので、今まで皆さんが使ってこられた教材、色々あると思うんですけれども、特にしっかり復習をするということであれば数的推理と判断推理をしっかり復習しておいていただきたいと思っております。

文章理解

次に文章理解ですけれども、文章理解はトータルで8問出題があります。内訳を申し上げますと、英文が5問、現代文が3問。

現代文につきましては、おそらくどなたにとっても読みやすい、非常に易しい問題だと思いますので、全ての方に3点満点を狙っていただきたいと思っております。じっくり読み込めば必ず正解にたどり着ける、そういう難易度だったと私自身は記憶をしております。

じゃあ、英文に関してはどうなんだろうか?というところですね。おそらく、これを見てくださってる方々の中には「英語はちょっと苦手で…いつも捨ててるんです…」という方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、英文の難易度が高い試験種の場合には、そういう風に切り捨ててしまうというのも一つの手段ではあると思います。ただし、重ねて申し上げておきたいんですけれども、英文に関して、横浜市の問題の難易度は非常に易しいです。

これは個人的見解にはなってしまうんですけれども、私がこれまで様々受けてきた公務員試験の中でブッチギリで易しかったのが横浜市です。段違いに易しかったなぁという記憶が結構はっきりありますね。

これは私だけの感想ではないんですね。というのも、Gravityでは横浜市社会人採用の合格者(4位合格など)を複数名輩出しておりますけれども、この方々も「いろいろ受けてきた中で一番横浜市の英文が易しかったです」とおっしゃっていました。

何が言いたいのかというと、英文が苦手であっても、横浜市の英文であればもしかしたら解けるかもしれない、ということであります。ですので、今までは時間の都合上英文をバサッと切っていたという方も、横浜市の英文であればじっくり文章を読んでいけば正解にたどり着けるかもしれません。

そのくらい難易度は低いので「今までは英文捨ててました」「これまでの試験では捨ててきました」という方も、ぜひ問題文をしっかり読んでみて「もしかしたらイケるかも…!」ということであれば、今までいかに捨てていた英文だったとしてもぜひアタックをしてみてほしいと思っています。

社会科学・時事

社会科学と時事に関して申し上げたいと思います。社会科学と時事、トータルで何問出てくるのかと言いますと、合計で8問出題がございます(少なくとも昨年は8問出題でしたね)。

その上で、社会科学と時事、それぞれ何問ずつ出てくるんですかといったときに、厳密に言うと「社会科学なのか時事なのかちょっと分からない…」という問題も一部あったみたいなんですけれども。ただ、一応ざっくり申し上げますと、社会科学で6問、時事で2問。

じゃあ、社会科学と時事をこれからド根性で暗記していくというときに、どっちに軸足を置いとけばいいですか?ということなんですけれども。私はどちらかというと社会科学に軸足を置いたほうがいいんじゃないかと思っております。

どうしてかと言いますと、時事、確かに2問出てくるというのは事実なんですけれども、そうは言いましても時事って範囲がものすごい広いじゃないですか。その中でどの2問が出てくるかというのは、正直言って読みづらい。

それに対して、社会科学は時事よりは明らかに範囲が狭いわけです。ということでもありますので、もし皆さん方が「社会科学も時事もどちらもやってきました」という場合には、もちろんどっちも復習するのは価値があるんですけれども、どっちか一方ということであれば、社会科学のほうに軸足を置いていただきたいかなと思っております。

人文科学・自然科学

最後に、人文科学と自然科学でありますけれども、昨年に関して申し上げますと、人文科学が3問、自然科学が4問。人文科学と自然科学につきましては、皆さんなりに、この科目はやるけれどもこの科目はやらないというのを決めてらっしゃると思うんですよ。

例えば、ということで申し上げますと「世界史は今まで勉強してきたことがあるから勉強はするけれども、日本史は捨てる」みたいな。あるいは「自然科学の中でも地学はやったことあるから勉強するけれども、物理とか数学はやらない」とか、そういった意思決定というのを皆さん方も何かしらやってらっしゃると思うんですね。

ですので、その意思決定の通りにやっていただければいいんですけれども、試験直前に本当によくあるのが「今まで捨て科目にしていた科目、これは捨てようと思っていた科目、やっぱりやった方がいいのかな…」っていうことで、直前から手を出し始める方っていうのが必ず一定数いらっしゃるんですよね。

ですけれども、結論から申し上げますと、これはやめたほうがいいと思います。どうしてかと言いますと、自然科学にしても人文科学にしても、ボリュームが結構あるじゃないですか。

それをここから一週間くらいでしょうか、そこで詰め込んでいくのってどう考えても現実的じゃないと思うんですよ。もちろん、触れたことがある科目ということだったら話は違うかもしれません。

ですけれども、今まで物理をやったことない人がここから試験で得点できるようになるのかというと、横浜市の教養試験の難易度が低いということを差っ引いても結構難しいんじゃないのかな?というのが僕の意見です。

ですので、新しいものに手を出すというよりは「今までやろうと思っていた科目、やってきた科目をもう一回復習しよう」こういう感覚のほうが絶対にいいと思うんですね。あるいは、自然科学や人文科学に割り当てる時間があるのであれば、その時間は例えば社会科学の学習に費やしたり、あるいは数的処理の復習にミチッと時間を投下していったほうが絶対に全体の戦略としては正しいと思います。

ですので、繰り返しになりますけれども、今までやったことない科目について、とくに自然科学と人文科学に手を出すのは私はご法度だと思います。試験直前で、どうしても不安になってやりたくなっちゃうというのは分かるんですけれども、それは現実的な意思決定ではないと私自身は思っておりますので、今までやってきたことの復習に時間を割り当てていただきたいと思っております。

おわりに

ということで、お話したい内容は以上で終わるんですけれども。これを見てくださってる皆さん方の中には、横浜市の前に特別区経験者採用試験を受験した人も結構いらっしゃると思うんですよ。

その方々、教養試験の点数が伸び悩んだせいで「もしかしたら横浜でも点数伸び悩んじゃうのかな…」と不安になっている方もいると思うんですね。ただ、ご安心いただきたいのは、特別区経験者採用試験の講評動画等でもご案内をしている通り、特別区は明らかに教養試験が難化しました。

ですので、これを見ている皆さん方が点数伸び悩んでいたとしても、それは自然なことなんですね。ですので、決して皆さん方の今までの勉強の方向性が間違っているとか、必ずしもそういう話ではございません。

ですので、今日申し上げたことを参考にしながら、今まで自分がやってきたことをもう一回復習して、その力を100%発揮できるように当日頑張っていただきたいと思っております。

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