特別区経験者採用対策Q&A

特別区経験者採用の対策に関する質問と回答をまとめています。
教養・論文・面接対策など、様々な質問に回答しているので、是非参考にしてください。

なお、Gravity公式LINE(特別区専用)でも特別区の情報を発信中です(約2000名が登録中)。

【合格者の点数】
民間でシステムエンジニアの経験が約5年ほどだったので、去年特別区の経験者採用ICT職を受験しました。人事委員会の面接まで進みましたが結果は不合格でした。点数は120点でした。政策についての質問が上手く回答できず、詰まってしまいましたがそれ以外は普通に答えられたと思ってました。合格した人との差を知りたいです。合格した人はどれくらいの点数を取っていたのでしょうか?
【筒井からの回答】
年にもよるでしょうから一概にお答えするのは難しいのですが、私自身の受験結果をお伝えすると、総合得点が240点でした。Gravity受講生の点数については、個人情報となるので開示することが叶いませんことをご了承ください。
【経験者採用かⅠ類か】
現在大学生のものです。実は私は就活留年生で、昨年度も特別区一類事務など受けたのですが、模擬面接をあまりしなかったなどの準備不足で、人事委員会面接で落ちました。その後いろんな理由から、就活留年し再チャレンジした結果、今年度は区面接まではいったのですが、落ち続け先日第五提示の連絡は来ませんでした。無論第六第七が来る可能性は否定できませんが、来たところで受かる確率はかなり低いため、今回も落ちたと考えています。しかしもう一年の留年は財政的に不可能なため、内定先の化学メーカーの事務系総合職として働くことは決めています。ただ仮に最短で経験者一級で通ったとしても就活留年した私の場合、係員3年目からのため、同い年の人に比べ3年遅れのスタート位置になってしまいます。しかし一類で受け直した場合は2年遅れですみます。そこで今後再チャレンジを考えていく上で、一類を受けるか、しばらく民間で働いた上で経験者採用に望むべきか悩んでおります。給与の職歴加算がどれぐらいかもわからないため、余計にまよっております。ちなみに今年度の筆記は教養33専門21であり、最終合格時の席次は3013人中1300位台前半でした。
【筒井からの回答】
特別区への再チャレンジを前提とするなら、Ⅰ類をオススメします。少し厳しい物言いになりますが、初年度に人事委員会で落ち、翌年に区面接で第5提示まで落ちていることから、質問者さんは面接が得意ではないものと思われます。しかし、教養で33点も取れているということは、筆記は苦にしないタイプでしょう。であれば、圧倒的に面接重視の経験者採用よりは、(相対的には)筆記のウェイトが大きいⅠ類のほうが勝算があるように思います。
【学歴と年齢の影響】
特別区の経験者採用において、大卒者が選考で有利かどうかを知りたいです。また、年齢が重要かどうか、つまり若い受験者が好まれるかどうかも気になっています。もしアドバイスをいただければ幸いです。
【筒井からの回答】
大卒だから有利になるということは、特別区においてはないと考えます。事実、これまでGravityにおいては大学中退・専門卒・高卒など、様々なバックボーンの方々が最終合格を果たしています。ですから、例えば質問者さんが大卒でなかったとしても、それが不利に働くことはないでしょう。ただし、年齢に関して申し上げますと、他の条件が一定の場合には若い受験生のほうが有利だと思います(各種のキャリア論における実証分析を見るに)。勿論、これは「〇〇歳以上だと即座に不合格!」とか、そういう話ではありません。しかし、年齢を重ねれば重ねるほど徐々に不利になっていくのは間違いないでしょう。
【勉強の進め方】
今年32歳になります。地元が練馬区であることと、今年結婚したため転勤のない特別区で働きたいと思っています。初めての公務員試験ですが、教養試験や論文試験は何を勉強すべきなのでしょうか。アドバイスを頂けたら嬉しいです。
【筒井からの回答】
特別区経験者採用を念頭に置いたときには、最も戦いやすい年齢ですね!しかも、地元が練馬区となれば志望動機は固めやすいことこの上ナシでしょう(現職が何かにも依存しますが)。で、完全に初めてということであれば、まずは弊社のコラムをお読みいただくのが一番だと思います。リンクを張っておきますので、是非ご一読ください。ただ、読んだうえでの疑問というのもまた出てくるでしょうから、そのときはそのときで「また相談に乗ろうじゃないの!」というところですかね。今の時期からスタートすれば、ゆとりをもって最終合格できると思いますので、是非頑張ってください!
【オススメ参考書】
YouTubeを見ました。教養問題にオススメの問題集を教えてください。
【筒井からの回答】
YouTubeのご視聴ありがとうございます!教養試験対策にオススメの参考書はGravity公式LINEで紹介しております。公式LINEのトーク画面にて「参考書」と呟いていただくとご覧いただけますので、是非ご活用くださいね。
【区面接での不選択】
突然のご連絡失礼いたします。特別区経験者採用試験1級職事務に合格しました。しかし第一提示で第二希望区(※区)の面接を受けましたが、不選択でした。第二提示を待ちたいと思っているため、以下3点をお教えいただけると幸いです。①今年度と昨年度の不選択発生率を比較すると、増加傾向があるなど何か変化が見られるといったことはございますか。②第二提示区が仮に示される場合に、第一提示以外の希望区から提示がある場合と、全く希望区外から提示される場合はどちらが多いというような傾向はございますか。③第一提示の面接を辞退した人よりも、面接を受けて不選択になった人の方が、優先的に第二提示をもらいやすいというような情報を大卒試験においては聞いたことがあります。経験者試験においてもこの情報の真偽の予想があればお教えいただきたいです。推測レベルの話が多く恐縮でございますが、お答えいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
【筒井からの回答】
①少なくとも、私自身が観測している範囲では、不選択通知が届いている人は前年よりも多いですね。ただし、私が観測できているのは氷山の一角にすぎませんので(サンプルに偏りがある)、統計的に信頼できるかと言われればその限りではありません。②昨年の事例で申し上げますと、ほとんどの方が希望区以外からの提示だったと記憶しております。③辞退者よりも不選択者のほうが優先的に第二提示に回されるという話は聞いたことがありません(少なくとも経験者採用においては)。併せて申し上げますと、私が以前勤めていたT〇CはⅠ類(大卒程度)で最も多い合格者を輩出している予備校ですが、そこにおいて同様の話を聞いたことはございませんねぇ。私見ですが、提示において最も重要な変数は「最終合格の順位」だと思いますので、辞退・不選択云々よりかは、順位の高低が影響を及ぼしているのではないかなと。質問者さんにあってはとても不安だと思いますが、第二提示がくることを信じて、今は待ちましょう。
【区面接の結果連絡がこない…】
はじめてご相談いたします。今回私は特別区経験者採用試験に合格し、※区で面接を受験しました。しかし、当日は思った以上にきちんとした面接で少したじろいでしまいました。現時点では、区からの結果通知が来ていない状況です。これは不採用になったと考えるべきでしょうか?また、※区に確認の連絡を入れるのは控えた方が宜しいでしょうか?
【筒井からの回答】
そうなんですよねぇ。区面接のスタイルは区によってバラバラですから「しっかり面接!」ってことも当然あります。とくに※区に関しては、Gravityからも複数の受講生が区面接に挑んでおりますが、しっかりした面接だったと全員が言っております。また、例年の区面接での質問を見ても同様の傾向が確認できるため、これが※区固有の特徴だと言えるでしょう。で、なんですけれども。※区に関して言えば、現時点で連絡が来ていなくても大丈夫ですよ。というのも、まだGravity受講生にも連絡は来ていませんからね。「不選択だから来ていない」というわけでは必ずしもないと思います。そして、確認の連絡を入れるのはやめたほうがいいでしょう。※区の場合「結果にかかわらず〇〇日までに連絡」と区面接の案内に記載があったと思いますが、まだその日を迎えておりません。ですから、下手に連絡をするよりは、まずはその日を待つべきでしょう。
【採用漏れでしょうか?】
こんにちは。私は今年の特別区経験者採用試験で最終合格しましたが、第一提示の区からまだ内定の連絡が来ていません。経験者採用では通常採用漏れが少ないと思っていましたが、SNS上では他の合格者が既に内定を貰えているようでとても不安です。もし内定が得られなかった場合、どのような対応をすべきでしょうか?このような漠然とした質問で恐縮ですが、アドバイスをいただければ幸いです。
【筒井からの回答】
質問者さんが区面接を受けた区がどこなのか、そして区面接を受けたのがいつなのかによって答えはガラリと変わります。というのも、例えば、区や組合によっては即日内定のところや、あるいは翌日には内定連絡をくれるところもある。一方で、もう少し間隔を空けてから連絡、という区もありますからねぇ。そして連絡のスタイルについても、内定だったらすぐに連絡するけれども、不合格の場合には後日不選択通知を郵送するなど、様々なバリエーションが存在します(内定しても家族以外に口外するな、という区も)。ですから、質問者さんの受験した区がわからないと何とも、というところですね。ただし、直観的には、仮に質問者さんが最終合格発表の翌週に区面接を受けていたのだとすると、残念ながら不選択の可能性が高いと考えます。その場合には、第二提示に向けて人事委員会面接と第一提示区での区面接をしっかりと振り返るとともに、「採用漏れはあり得る」ことを強く認識すべきでしょう。とはいえ「区面接を受けてからまだそんなに経っていません」という場合には、しばらくは待ちの一手というところです。不安もあると思いますが、今は連絡を待ちましょう。第一提示での内定獲得を心からお祈り申し上げます。
【会計年度職員を辞めるべき?】
特別区志望です。IT企業を※年半で退職し現在は志望区の会計年度職員で※歳です。今年、特別区経験者採用ICT職が面接でダメでした。来年は大卒枠で募集始まるのでそちらを受験する予定です。ただ、IT企業から離れてすでに※年以上経ってるのでICT職での採用は難しいのでしょうか?今勤めてる会計年度職員を辞めてIT企業にもう一度就職して働きながら受けたほうが合格の可能性は上がるでしょうか?専門職志望のブランクは事務志望よりも厳しく見られるのではないかと不安です。
【筒井からの回答】
IT企業に再就職してからの特別区再受験。私は絶対に勧めないです。理由としては以下の2つが挙げられます。①転職回数の増加は合格可能性に対してネガティブな影響を及ぼす(キャリア論の各種実証分析によれば)②単に「区の仕事がキツくて会計年度辞めたけど、IT業界に戻ってみたらそこもキツかったから再受験してるのかな…?」と邪推される可能性がある、というところですね。重ねて申し上げますと、今年GravityからはICT職(経験者採用)で複数名の合格者を輩出しておりますが、IT企業での勤務歴自体は質問者さんと同程度です。ということは、少なくともIT業界での経験年数云々で不合格になったわけではない。勿論、ブランクが影響を及ぼしている可能性は排除できませんが、IT企業の勤務歴と現在の年齢から察するに、そこまで長いブランクだとは思いません(私見ですけど)。ですから、合格可能性という観点に基づくのであれば、現職を続けるほうが得策でしょう。
【転職するか留まるか】
※卒市役所勤務※年目の者です。私は※年間休職していますので実労働としては※年半となります。そのなかで今年他の役所から内定をいただきました。しかし、いずれは特別区に行きたい気持ちが芽生えてきました。(現役の時第一志望だったこともあり)①このまま今の役所に残り特別区を受験する(メリット経験年数を稼げる)(デメリット精神的にも居ずらい)②他の役所に転職して特別区を受験する(メリット新しい環境で働ける)(デメリット経験年数が1からのスタートになる)どちらがいいでしょうか?
【筒井からの回答】
「特別区への転職可能性を最大化する」という観点に基づきお答えします。この観点からは今の役所に残るほうが望ましいでしょう。というのも、今回他の役所に転職したうえで特別区経験者採用を受けるとなると「転職したばかりなのになぜ?」「すぐ転職してしまう人なのかな?」という印象をどうしたって抱かれると思います。事実、キャリア論の実証分析を見るに、他の条件が一定の場合には転職回数は合否にネガティブな影響を及ぼしている。勿論、転職直後でも特別区経験者採用に合格しているGravity受講生はいます。しかし、だからといって「転職直後の転職」を勧められるかと言われれば、オススメはできないというのが私の見解です。
【業務のためのマニュアル作成】
社会人※年目での公→公の転職を考えているのですが、現職でのエピソードとしてマニュアルの作成を掲げるのは弱いでしょうか。学生さんでもアルバイト等でマニュアル作成の経験がある方はいらっしゃるでしょうし。マニュアル作成の理由としては①私自身マニュアルが無いことで業務の飲み込みに時間がかかったこと②職員間で共通認識を持てていないことがあったこと→公平、公正が求められる公務員の仕事で、共通認識が持てていないのは問題、が挙げられます。具体的には①マニュアルの目的の決定(1)社会人経験のない新人が基礎的な業務を理解できるようにする(2)職員間で認識を統一する②内容のリストアップ新人にどこまで理解して欲しいかや、各々の裁量で進めていい部分、組織として共通した認識を持たないといけない部分を上司と話し合い、内容を選定③推敲→フォントや色等を工夫し、重要箇所をわかりやすく。フローチャートやナンバリングを有効活用→他の部署の人にも内容を確認してもらい、初めてその業務に取り組む人にも理解しやすい表現になるように推敲。という手順を踏みました。
【筒井からの回答】
強いか弱いかで言えば「エピソードによる」というところになるでしょうねぇ。つまり、マニュアルがどうこうというよりかは「何に関するマニュアルなのか」のほうが重要だと思います。例えばこれが、巨大災害やコロナ対応に関するものであれば、マニュアルであったとしてもインパクト十分という話になるでしょう。上手くいけば面接官に黒閃キメられると思います。ですけれども、いわゆる日常業務に関する話となると「う~ん…」となってしまう気はしますねぇ(ケースバイケースですけど)。勿論、この辺りは話しぶり(演出)によって印象を変えることもできなくはない。実際、マニュアルの話を押し出して合格している人は大勢いますからね。何より、社会人※年目ということであれば、使えるエピソード自体が少なめでしょうから、せめてマニュアルの話をしたいというのもよくわかります。ただ、繰り返しになりますけれども、エピソードのインパクトが不十分な場合には「どうもパッとしねぇなぁ…」という印象につながりやすい。ですから、可能な限り「マニュアル以外のエピソード」も模索していく、言語化していくことをオススメいたします。
【経験考慮の適材適所】
こんにちは。ご連絡・ご返信頂きありがとうございました!自身を逸材・ハイスペックなどと思っていませんでしたし、そのような身に余るお言葉をかけて頂きとても嬉しく思います。頂いたアドバイス・お言葉にとても救われた気分です。お忙しい中本当にありがとうございます!S市が第一希望としましたが、あくまで自宅からの通いやすさによるもので、仕事内容や環境としては特別区の方が魅力的かもと感じていたので、特別区の選考に進めたこともとても嬉しいです。ちなみに人事委員会の面接は、面接官皆よく頷きながら時々笑みもあるような和やかな雰囲気で進みました。なぜ特別区なのか、どんなことがしてみたいのか、あとは※に関する仕事の深掘りが多かった印象です。語学力はどの程度ですかの質問に、「英検※級、TOEIC※点、※語は大学で専攻していたので簡単な読み書きOK、※語は読める程度です」と答えた時は、皆様からおおー!というような高反応を頂けました。それ以外の質問も、少しつまりながらも全て自分の言葉で伝えることが出来ました。話が長くなる癖があり、それを感じているような反応もありましたのでそこは反省です。概ね穏やかな雰囲気で進み、好成績ではないにしろ、大丈夫だったんじゃないかなぁというポジティブな気持ちで待っています。筒井様のお言葉の中の、「経験者の配属先に関しては各区の差配には見事なものがあります」とはどういったことなのか詳しく教えて頂けませんでしょうか?ちなみに私は※区、※区、※区の順で希望区を提出致しました。多文化共生に取り組みたいという志望動機に合わせたり、自宅からの通いやすさ、区役所の綺麗さ、区の魅力などを総合して選びました。また併せて、区面接に向けてどのようなことをしておいた方が良いか、区面接を受けるにあたってのアドバイス等頂けたら幸いです。長文失礼致しました。お時間ある際にご返信お待ちしております。
【筒井からの回答】
「普通に考えれば簡単にわかる…こんなでけぇヤツには勝てねぇってことぐらい…」という進撃のセリフを引き出しまくりやがるような圧倒的スペック。私が質問者さんと戦う立場だったら絶望します。超大型巨人と初めて会敵したときくらい絶望する。さて、ご質問の件ですけれども、私の申し上げたいことを一言で表すと、特別区は「経験考慮の適材適所」を行ってくれる、というところですね。少なくともGravityの合格者たちの配属先を見るに、経験や経歴をかなりの程度考慮してくれているように感じます。勿論、あくまでも「傾向的には」という話であって、全部が全部そうだとは申されまいまいつぶりなのですが、他の組織と比較したときにはこの傾向は鮮明です。これが特別区のたまらない魅力の1つですよねぇ。さて、それとは別件バウアーで「区面接に向けて」というところですけれども、ひとまずは人事委員会面接の復元を作ることでしょう。「何を聞かれたのか?」「どう回答したのか?」を振り返ったうえで「もっと良い回答が有り得たんじゃあないだろうか?」と考え、区面接に向けてその部分を確実に修正していく。地味な作業ですが、これが対策の一丁目一番地、キホンのキだと思います。
【不利になる可能性アリ】
先日、特別区経験者採用1級職の人事委員会の面接へ行きました。(中略)ただ、時間が余ったのでと言われ追加で質問された時に、転職回数が多く、離職期間も数回あったので何をしていたか聞かれました。正直に就職活動をしていましたと伝えましたが、反応はいまいちな気がしました。面接が形式的な場に過ぎないように感じたこともあり、結局のところ合否は論文と職歴で決めるのでは考えてしまいました。転職回数が多く、ブランク期間も多いと、やはり不利なのでしょうか。ちなみに私は30代後半で転職回数※回です。現職は※年勤めております。
【筒井からの回答】
各種の調査や研究の結果を見るに、少なくとも転職回数の多さはネガティブな影響を及ぼすと思います。無職期間(ブランク)については、その影響を分析した調査・研究を目にしたことがありませんので確たることは言えません。ただし、理論的に考察してみますと、無職期間が長いということは「就労意欲が低い」もしくは「採用側から見て能力が低いために面接で落ち続けている」と考えることができるでしょう(あくまでも傾向的には、という話。また妊娠・出産などの要因は除くものとする)。実際には、無職期間が長くとも就労意欲の高い人、あるいは能力の高い人は大勢いるとは思います。しかし、個々の求職者の就労意欲や能力を短時間で正確に測定するのは非常に困難なため「無職期間が長いってことは就労意欲が低いか能力が低いのかもしれないな…」というふうに、採用側は無職期間の長さをある種の「シグナル」として利用するのではないでしょうか。一応注意喚起をしておくと、ここまでの話は「不利になる可能性は否定できない」という話であって「転職回数が多い(あるいは無職期間が長い)とそれだけで不合格になる」という話ではありません。合否に影響を及ぼす変数は他にも無数のものがあるため、結局はそれらを含めた「総合的な判断」で合格・不合格は決まると考えられます。とはいえ、今回取り上げた2つの変数が「全く何の影響も及ぼさない」と考えるのは無理がありますので、その点は申し上げておきたいと思います。
【S市はとんでもない逸材を逃しました】
初めまして。相談というか、今の私に何か言葉をかけて頂き、アドバイス等あればお願いしたいと思いご連絡致しました。私は現在※歳で、※歳児と※歳児の2児の母です。職歴としては(中略)を務めています。先日、第一希望のS市の一次試験に落ちてしまい落ち込んでおりました。本日成績開示をしたところ、※位という、割と高順位で、しかも筆記で7割も取れていました。尚、一次試験の合格者は※人なので、ギリギリのところで落ちてしまいました。ご存知か分かりかねますが、今年S市の筆記試験では、試験教室に問題の解答と思われる掲示物があり、匿名で指摘を受け、この1問については全員正解となった、という事案が発生致しました。この事務的なミスがなければ私が通過出来ていたかも…とか、7割も取れたのに通過出来ないんだ…とか様々な思いに駆られてしまい、気持ちの落とし所が分からず悶々としています。何より、試験に向けて勉強をするに当たり、子供との時間を犠牲にしたり、深夜早朝も起きて勉強したり、その分主人に育児家事を負担してもらったり等、たくさん協力してもらったのに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ちなみに、特別区の一次試験は通過し、先日人事委員会面接が終わりまして結果待ちです。このような状況の私に、何かお声をかけて頂けたら非常に嬉しいです。
【筒井からの回答】
まずはじめに声をかけるとするなら「あなたは逸材です」という一言に尽きます。職歴は(中略)としていますが、これはもう完全なハイスペック人材。「社会人受験生諸君!諸君はこんな逸材とも戦わねばならん!これからだぞ!!!新世界は!!!」と全受験生に発破をかけねばと思わせまくりやがるレベルです。少なくとも私がS市の人事であれば「そんなことよりお前おれの仲間になれ!!!」と麦わらのルフィのごとくスカウトするに違いありません(公務員の場合できませんけど)。しかも質問者さんは2人のお子さんを育てながらの受験。さぞや大変だったことでしょう。そんな中にあって筆記で7割も取るとは大したものです。S市のミスさえなければ1次を通過し、面接で大いに挽回できたものと推察します。ご自身としては大変に悔しい状況だと思いますが、私は、本当の意味で悔しがるべきなのはS市のほうだと考えます。というのは、こんなくだらないミスで質問者さんのような逸材を逃してしまったのですから。その意味では、期せずして逸材を手に入れられる(かもしれない)特別区は非常にラッキーだと言えるでしょう。質問者さんとしては「それでも悔しい…」という気持ちが拭いきれないかもしれませんが、人間万事塞翁が馬。特別区は特別区で素晴らしい組織ですので、入ってみたら「特別区に入って良かった~!」となるかもしれません(とくに経験者の配属先に関しては各区の差配には見事なものがあります)。ご家族に対して「申し訳ない気持ちでいっぱいです」とありますが、部外者の私が言うのもなんですが、そんなふうに思う必要はないと思います。努力を重ね、果敢にチャレンジした質問者さんの姿勢は、ご主人からは立派だと、お子さんからは「ママえらい!」と思ってもらえるに違いありません。是非ご自身でも、自分の労をねぎらってあげてください。いずれにいたしましても、公務員試験の受験、本当にお疲れ様でした!質問者さんの心に平穏がありますように。
【横浜市の不合格】
いつも試験対策参考にさせていただいております。特別区経験者採用の面接に向けて、質問がございます。私は特別区経験者採用の面接の対策も兼ねて横浜市のSPIを受験しました。面接では、序盤で志望動機を答えることができず数秒黙ることもありました。そのため、全体的な手応えも無く落胆していましたが最終の順位が※位という結果でした。点数配分は面接の比重が高く、合格まで後一歩だったので、特別区に向けて何を極めていけば良いか悩んでおります。何か対策に向けたアドバイスをいただければと思います。宜しくお願い致します。
【筒井からの回答】
質問者さん、あなたには見込みがある。「面接からが圧倒的本番ッ!!!」という横浜市の試験において、文字通りあと一歩のところまで迫ったのは大したものです。その順位であれば、あと数点で最終合格だったことでしょう。その意味では、ある種の「誤差」で不合格になっただけとも言える。つまりは、実力は十二分にあるということです。油断せずに面接対策を進めていけば、合格は射程範囲でしょう。ただし、横浜市と比較した際に、特別区の面接は「長さ」と「深掘り」の両方の性質を併せ持つ(ここ、ヒソカっぽく言ってます)♥そのため、長尺&深掘りでの模擬面接を受けておくとよいでしょう。
【年齢による影響?】
お世話になります。現在※代後半の現役某自治体公務員です。諸事情によりこの試験を受験し始めてはや4年。1年目は※番、2年目は※番で共に1次不合格。3年目は会心の手応え?も※番で面接不合格。今回は教養で13点しか取れませんでしたが、今は面接準備をしながらも、1年近く経っても昨年の不合格の原因が分析しきれずに面接対策に身が入りません。某予備校に通い続け、模擬面接も受けていますが昨年度の面接の再現を講師の先生に読んで頂いてもやや歯切れが悪く、やはり年齢かなと考えてしまいます。現在の自治体でも何とかギリギリ人並みには昇進はしていますが、合格したら必ず辞めます。なのに昨年入念な準備をしたにも関わらずの不合格だったため、面接対策に身が入らないのが実情です。
【筒井からの回答】
シビアかつ現実的なことを申し上げますと、今年投下する努力の量が昨年と同程度だとすると、同じ結果となる公算が高いと思います。というのは、これまでの我が国における採用研究(採用についてのアカデミックな研究)によれば、受験時の年齢が上がれば上がるほど、合格に対してネガティブな影響が及ぶとされています(少なくとも私が読んできた論文においては)。つまり、経験者採用においては、年齢が1歳上がる=昨年よりも合格のハードルが高くなる、というのが一般的なのです(そうでないと示している論文はあまり読んだことがありません)。会心の手応えでも不合格になってしまったというのは、この辺りに起因するのかもしれませんね。いずれにいたしましても、昨年よりもハードルが高くなる訳ですから、昨年と同じ努力量だとすると、順位が下がる=不合格となってしまうことが予想されます。「じゃあどうすればいいの?」という話になるわけですが、面接まで1ヵ月を切っているということを踏まえると、利用している予備校において、話す内容に磨きをかけ・話し方についてのトレーニングを積み・模擬面接を重ねる、というのを昨年以上の精度で行うことが必須でありましょう。質問者さんのストーリーがわからないため細かいアドバイスを申し上げることは困難ですが、あらためて予備校の先生とじっくり話し合ってみることを強く推奨いたします。
【ボーダー(足切り)】
初めまして。いつもYouTubeを観て参考にさせていただいております。今年の特別区1級職経験者採用試験の合格最低点は何点だと予想していますか。
【筒井からの回答】
ボーダー(足切り)云々のお話については、Gravity公式LINE(特別区専用)で配信中の講評動画にて言及しておりますので、恐れ入りますがそちらをご覧ください。
【志望動機としての結婚】
はじめまして、こんばんは。いつもYouTuberやXでお世話になっております。今年、初めて特別区社会人採用を独学で受験し、1次の教養試験では足切りと考えられる14点以上を越えております。論文の評価がわからないため、結果が来るまで1次を突破したかは分からないのですがもしものことを考え、面接の対策を始めています。そこで質問です。地方から受験しているため、なぜ地元ではなく東京なのかを問われる可能性がとても高いと考えています。その際二つの理由を伝える予定です。そのうちの一つが、恋人が東京に住んでおり、自身の就職先が決まったら引っ越しをしてから結婚を考えているからなのですが、それを理由の一つとして面接の時に伝えてもいいものなのでしょうか?もう一つの理由は、特別区の取り組みに関することなのですが、こちら一つだけでは東京である理由として弱いと考えて二つを伝えようと考えています。もちろん、恋人の転勤など県外に行く際について行くのでは、と追加の質問が来る可能性もありますが、こちらについては現在の考えをしっかり伝える予定です。就活や転職活動の際、恋人や結婚などを理由の一つとしてあげることはタブーとされていると思いますが、将来設計を考えた上での回答はマイナス印象として受け取られるのか知りたく質問させていただきました。どうぞよろしくお願い致します。
【筒井からの回答】
①理由の1つとして「結婚」を挙げる…タブーなんてとんでもない!それでいいんだよ!君のその素直さが「いい」んじゃあないかッ(ここ、ジョルノ・ジョバァーナっぽく言ってます)!とくに、質問者さんが現職の公務員ならばなお効果的、というところでしょう。ただ、仮に現職が公務員でないのならば、それを前面に出すと「ただ東京に来たいだけでは?」「じゃあ行政じゃなくていいでしょ」という印象を残すかもしれませんね。②「もう一つの理由は、特別区の取り組みに関することなのですが」とありますが、これは取組に魅力を感じて、ということでしょうか?これはこれで間違いだとは思わないのですが、質問者さんの経歴や人生を前提としたときに「それなら魅力に感じるよね!」という内容を話さないと、ぺらっぺらな印象に繋がりかねませんので、その部分は注意していただければと思います。
【川崎市と横浜市の併願】
先日、特別区経験者採用を受験しました。正直、勉強不足の感は否めませんが、去年よりも勉強時間は増やしました。しかし、教養は出来た感触は全くありません。この調子で、川崎市、横浜市を受験しても難しいのではないかと自信喪失しております。川崎市と横浜市は特別区よりも教養試験は易しいと聞きましたが、どの程度なのでしょうか。正直、数的処理に至っては、SPIレベルの問題ぐらいしか解けないのですが、それだと難しいでしょうか。
【筒井からの回答】
まずは特別区経験者の受験、お疲れ様でした!さて、ご質問の件ですが、1点訂正しておかなければならない点があります。それは「川崎市と横浜市は特別区よりも教養試験は易しいと聞きましたが」という部分です。この点について申し上げますと、確かに横浜市社会人採用の教養試験は特別区経験者採用と同程度か、あるいはそれよりも平易だと言えるでしょう(私が受験したときは明らかにイージーだと感じました)。しかし、です。教養試験について、川崎市経験者採用が特別区経験者採用よりも平易だというのは誤った認識です。というのは、特別区経験者採用では高卒程度試験レベルの問題が出てくるのに対して、川崎市経験者採用では、主に大卒程度試験レベルの問題が出てきます(受験案内にも明記されています)。しかも、特別区経験者採用においては「教養試験のスコアは足切りとしての意味しか持たない」のですが、川崎市経験者採用においては、教養試験のスコアによって面談試験の対象者となるかどうかが決まるため、より教養試験の重要性が高いと言えるでしょう。その意味では、質問者さんが仰るように「SPIレベルの問題ぐらいしか解けない」ということになりますと、やや苦戦を強いられる可能性が高い。とはいえ、本試験までは時間がありませんし、受けないというのもそれはそれでもったいない。それを考えると、これまで使ってきた教科書を入念に復習しておく、というのが今打てる現実的な手だと私は思います。
【オススメ参考書】
特別区、横浜市、川崎市、神奈川県の4つの自治体の社会人採用枠で志望しております。志望を決めたのが7月で全く勉強が出来ていない状態です。その場合、教養試験と小論文のおすすめ教材を教えていただけますでしょうか。今からGravity様の対策講座等申し込み可能でしょうか。
【筒井からの回答】
教養試験のオススメ参考書についてはGravity公式LINEで紹介しておりますので、是非参考にしてください。なお、論文対策についてですが、こちらについては市販の教材で積極的にオススメできるものがございません(あくまで我々の観点に基づけば、でございますが)。それゆえに、Gravityでは論文対策の講義を独自に実施しているのです(面接対策も同様です)。なお、今からでも市役所・県庁専用の面接対策講義にお申し込みいただくことはできますが、想像以上に多くの方からのお申し込みをいただいているため、8月をもって2023年の申込を締め切る予定でおります。この点は予めご了承くださいませ。
【不合格フラグ?】
先日、特別区の人事委員会面接を受験してきました。私は社会人で働いていまして、面接カードからもプレゼンからもあまり深堀されませんでした。面接カード以外からも深堀はありませんでした。面接官の方が想定する回答をしなかったからでしょうか?終了するときに、具体的な話をありがとうございました。面接官に話が伝わっているということでしょうか?筆記の点数も不合格の可能性が濃厚でしょうか?
【筒井からの回答】
落ち着くんだ。素数を数えて落ち着くんだ。この文章だけではその場の雰囲気や流れがわからないので、何ともお答えしようがありません。ただ、深堀=合格フラグ、深掘ナシ=不合格フラグ、という「法則」は成り立たないと私は思っていますので、そこは気にせずともよいでしょう(私自身、面接で深掘ナシだったことはありますし)。それと、「筆記の点数も不合格の可能性が濃厚でしょうか?」という部分については、筆記の点数が文章になかったので何とも言えません。
【1級職か2級職か】
今年度の特別区経験者採用試験を受験予定なのですが、1級職で受けるか2級職で受けるかを悩んでおります。私は現在※※で主任職(2級職)をしている30代前半の者です。現在の職場では担当内の実質リーダーを担っていたり後輩職員の指導の経験はあります。ただ、2級職の合格者は30代後半以降が多く、また30代前半までなら1級職の受験が無難と聞いたことがあります。先生のご指導の範囲で30代前半で2級職の受験(合格)は珍しいのでしょうか?また、他自治体で2級職の者が、特別区1級職試験で受験すると違和感があるのかも、客観的なご意見をお聞きしたいです。最終的には、自身の職務経験値等で判断するとは思うのですが、先生のご意見をお聞き出来れば幸いです。
【筒井からの回答】
「2級職の合格者は30代後半以降の人が多い」というのは確かに仰るとおりです(傾向的には)。しかし、30代前半(ないしは半ば)で2級職を受験し、合格している人も普通にいますね(私も指導経験があります)。それと、他自治体で既に主任職というポジションにいらっしゃるのなら、1級職を受験するのは推奨いたしません。というのも、その場合には2級職を受けるのが明らかに「自然」であり、1級職を受けた場合「倍率の低さに目がくらんだ」という印象を面接官に与えかねないからです。実際、私の指導経験の範囲内では、そのような人は面接においてほぼ確実に厳しく詰められていますね。その意味では、質問者さんが1級職を受けるというのは、面接官からすると違和感がアリアリアリアリアリーヴェデルチだと思います。
【センシティブな話について】
特別区の経験者枠を受験するのですが、志望理由及び携わりたい職務についてお聞きしたいです。端的に質問内容を言うと、「※※に関わりたい」というのを志望理由及び携わりたい職務として挙げて問題ないかということです。私の職業は〇〇で、友人に※※の方がいるのですが、※※であるが故にとても辛い経験をしました。特別区は全国の中でも比較的※※に積極的だと思います。辛い思いをした友人や沢山の苦難を抱えている※※の方向けの制度を整えていきたいという思いがあり、特別区の職員として※※問題の先陣を切っていきたいという思いがあります。しかしながら、※※問題は非常に繊細であり、面接官の方々がそれをどう感じるかも分からず、リスキーな話題かもしれないという不安もあります。先生が※※問題をどう感じるかということではなく、志望理由として※※政策のことを全面に出すのはリスキーか、避けた方がいいのかと言うことをお聞きしたいです。また、現職の〇〇という職種から、だいぶ外れてしまった職務を希望することになるのも不安に感じています。現職とかけ離れた職種を希望するのは避けた方が良いでしょうか。大変答えづらい質問をしてしまい申し訳ありません。よろしければ、ご回答のほどよろしくお願いします。
【筒井からの回答】
結論から申し上げますと、私であれば、※※というフレーズを前面に出すのは避けると思います。理由は以下の2点に集約されます。
1. ※※の問題は重要かもしれないが、その他の課題と比較した際に、優先的に解決すべきものか疑問である(面接官の共感を得られるか微妙である)
2. ※※をあまりにも前面に出し過ぎると、「活動家」のような印象を与えかねない
ただし、現職との「距離」については、それ程気にする必要はないと思います。実際、一昨年・昨年ともに、〇〇から特別区に転職したGravity生がおりますので、この点は是非ご安心ください。
【希望区選び】
特別区の経験者採用の申込時に記入する希望区は、希望区順から面接の申し込みがくるのでしょうか?第一希望区の募集人数が若干名だった場合に、必ず採用を勝ち取りたい場合は、他の区に変えるべきでしょうか?
【筒井からのアドバイス】
「希望区順から面接の申し込みがくる」というのがどういったニュアンスか掴みかねましたので、ここは割愛させていただき…「若干名だった場合にどうするか」に関しては、私見では気にする必要はないと思います(少なくともそれほどには)。というのは、Gravity生の観測結果に基づけば、各区の採用人数の多寡に関わらず、「最終合格の順位が高ければ希望区から呼ばれ、低ければ呼ばれない(希望区以外から呼ばれる)」という傾向しか見えないからですね。つまり、どの区を希望しているのかは重要ではなくて、最終合格の順位のほうが圧倒的に重要なのです。重ねて申し上げますと、「とにかく採用人数の多い区を選ぶ」という人たちほど面接で落ちている印象ですね(希望区の選定理由を説得的に話せないからでしょう)。ですから、素直に「入りたい区」を選ぶのが1番だと思いますよ(私もそうしてました)。
【論文のトレーニング】
非常に遅い時期で、今年の合格は無理と言われても仕方がありませんが、つい先週、特別区経験者採用の受験を決意したものです。質問内容が長くなり恐縮ですが、論文対策について2点質問がございます。①職務経験論文についてまず、過去、現職務を300〜400字で準備できるようにする。論文対策本を読んだ上で正しい論文の構造を理解する。過去のテーマで答案作成の練習をする。このような方法で考えておりますが、的外れではないでしょうか。②課題式論文について①と同様、対策本を読んだ上で、論文の構造を理解する。過去の論文テーマ答案作成の練習をする。この方法で的外れではないでしょうか。いきなりの質問となり、大変失礼いたしました。ご回答をいただけると大変幸いです。どうぞよろしくおねがいします。
【筒井からのアドバイス】
大きな方向性としては間違っていないと思います。あとは「時間制限を設けて実際に書く」というトレーニングをオススメします。頭の中で書けるというのと「ペンを持ったうえで答案用紙に書ける」というのは、天と地ほどの違いがありますからね。書くトレーニングをしていなくても書ける、という人も中にはいますが、そういう人は、単に「過去に沢山書くトレーニングをしてきた」というケースがほとんどです。ですので、油断することなく、是非書くトレーニングを組み込んでいきましょう。
【対策するか再チャレンジか】
現在社会人として働いています。今年の4月に特別区の技術職(土木造園)大卒程度の試験を受験しました。3割から4割程度しか専門試験がとれていないとおもいます。諦めずに面接対策を行うべきか、それとも9月に実施される特別区の大卒程度の専門職の試験に向けて勉強するべきかどちらがいいのでしょうか?
【筒井からのアドバイス】
私であれば、差し当たりは面接対策を進めるかもしれません。というのは、4割程度であれば1次合格の可能性はゼロではないと思うのですが、仮に1次合格していたとしても、合格者の中では後方に位置すると考えられます。そのため、面接で多少なりリカバリーすることが求められるからですね。ここまでは1次合格した場合を考えましたが、万が一、億が一、1次で残念な結果に終わったとしても、9月の試験までは多少時間がありますので、そこから筆記対策をするのでも十分間に合うように思います。ということで、是非面接対策を検討してみてください。
【働きながらの受験】
現在民間企業の就活中ですが、特別区の公務員になりたいと考え出しました。民間に内定を頂いたら公務員試験勉強を開始し、2024年4月から民間企業で働きながらも2024年実施の試験を受けたいと考えています。このようなケースは稀なのでしょうか。また、この計画のメリット、デメリット等ありましたら教えていただきたいです。
【筒井からのアドバイス】
いえ、ボチボチ見かけるケースではありますから、そんなに気にしなくていいと思いますよ。メリットとしては、特別区に落ちたとしても「メシが食えない」という最悪の事態を回避できる点が挙げられるでしょう。※民間の内定を確保できていれば、ではありますが。デメリットとしては、シンプルに「心身ともにしんどい」というところでしょうか。実質的に就職活動が長引くということですからね。さらに、来年の筆記試験・面接試験を受ける頃にはフルタイムの労働との両立が求められるわけですから、しんどいのは覚悟すべきでしょう。「特別区は受験する」「フルタイムで働く」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「社会人受験生」のつらいところですね。ただ、その覚悟さえできるのならば、十分合格できると思います(とくに質問者さんの学歴なら)。私自身は「まずは民間企業で頑張ってみる」のを推奨しますが、こればかりは「人には人の乳酸菌、人には人の人生」ですからね。「自分の歩く道は………自分が決めるんだ……」というブチャラティの言葉を送りたいと思います。是非これからも頑張ってくださいね。なお、もしかしたら質問者さんは、将来的には「社会人採用枠」で公務員試験を受けるかもしれませんね。その際は併願を色々と検討なさると思うのですが、各自治体の申込日程や1次試験日程について、公務員試験「経験者採用(社会人採用)」日程データベースにまとめておりますので、是非ご活用ください。
【試験対策の第一歩】
今年26歳になります。地元が江戸川区であることと、結婚のため転勤のない特別区で働きたいと思っています。教養試験や論文試験はまずは何を勉強すべきなのでしょうか。
【筒井からのアドバイス】
特別区経験者採用について、初学の方は下記のコラムを読んでみてください。職務経歴書から教養試験、そして論文・面接と、網羅的に解説しています。あとは(手前味噌みたいになってしまいますが)私のYouTubeやブログをご覧いただくと、基本的な対策の方向性が見えてくると思います。是非参考にしてみてください。