【特別区経験者採用】年収事情とスタート時期

【相談内容】

特別区への転職を考えています(経験者採用)。

そこで質問が2点ございます。

①民間勤めですが、今より年収は下がるのでしょうか?正直かなり気になっています。
②今からでも今年の合格は目指せるでしょうか?

妻からの賛成が得られていないため、まずは先生に相談しようと思いご連絡しました。

【はじめに】

年収や給与については、転職を考えている人なら誰もが気になるところでしょう。

ですので、この際、私の見解を申し述べたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

年収・給料

1点目の、給料や年収というところにつきましては、今現在質問者さんがどのぐらい年収、給料もらっているかに依存してしまうんですけれども。あくまで平均的なことを申し上げますと、民間でお勤めの方が特別に経験者採用枠で転職をした場合、あくまで平均的にはですが、年収は下がる方向に動くのが一般的かなというふうに思います。

これはあくまでも平均的には、というお話ではありますけれども、もし質問者さんが民間企業にお勤めで、そこそこ年収をもらっているということでしたら、それは下がる方向に動くと覚悟しておいたほうがいいと思います。

質問者さんは民間企業にお勤めということだったんですけれども、これを見てくださってる方々の中には、例えば、自分は現職の国家公務員をやっているんです。そして、特別区に転職していきたいんです、という方も結構いらっしゃると思うんですよ。

ですので、その方々向けにもご案内をしていこうと思いますけれども、やはりこれも平均的なことを申し上げますと、特別区に転職した場合には、国家公務員のときよりは年収は下がる方向に動くのが一般的には多いのかなというふうに思っております。

で、ですね。この年収や給料がどうなるんだというところに関しては、もちろん質問者さんや、これを見てくださってる皆さん方、全員が気になっているところだと思うんですけれども。

このあたりで改めて、年収や給料が平均的には下がる方向に動くことについては、考えてみた方がいいと思います。どうしてかと言いますと、面接に入ってから、この事実について聞かれることが多いからなんですよね。

例えば私自身も特別経験者採用試験受験をしたときには「年収、多分下がりますけど、大丈夫ですか?」ということをやっぱり聞かれました。で、これは何も特別区でだけ聞かれるというわけではないんですね。

例えば私、特別区以外に横浜市の社会人採用枠ですね、受験をしておりますけれども。ここでもやっぱり聞かれました。

それもですね、1回目の面接、そして2回目の最終面接、どちらでも年収云々については、やっぱり聞かれました。それ以外にも、Gravityの利用者の中には川崎市を受験したときに、この辺りについて、すなわち「年収下がりますけど大丈夫ですか?」ということについて、ミチミチと聞かれましたという方が非常に多いです。

今挙げた特別区、横浜市、川崎市。3つとも、地方公務員、あるいは地方の自治体だったわけですけれども。

国家公務員の経験者採用でも、このあたりについては聞かれます。例えば私、国家公務員経験者採用の係長級ですね、こちらについて受験をしたとき、やっぱり面接に入ってから「年収下がりますけど、そのあたりについてはどう考えてますか?」こういうふうに聞かれました。

ということで、経験者採用一般において「年収が平均的には下がりますけど、あなたはそれをどのように考えていますか?」これについて聞かれることになりますので、ぜひ自分自身の年収や給料が下がるということについて、自分なりにどう思うのか、言語化をしておいた方がいいのかなと思っております。

スタート時期

2つ目に「今からでも今年の合格は目指せるのか」ということについてですけれども。これについても質問者さんの基礎学力ですとか、あるいは面接のスキルですね、この辺りがどの程度なのかがわからないと確たることはなかなか申し上げられません。

ですけれども、実例を申し上げるのであれば、昨年のGravity利用者の中には、5月スタート、あるいは6月スタートで合格してらっしゃる方はいらっしゃいます。

あるいはですね、昨年のGravityのご利用者の中には、例えば7月にスタートしましたという方がいらっしゃいますけれども、その方も7月スタートで最終合格をなさっていますので、5月からのスタートだと、もう絶対合格できないとか、あるいは6月のスタートだと、もう絶対不可能ですとか、そういったことはないのではないかというふうには思っております。

ただしですね、これは「5月、6月、7月、このあたりのスタートでも余裕で合格できますよ!」ということではありません。確かに先ほど申し上げた通り、比較的遅めのスタートであっても、合格を勝ち取ってる方はいらっしゃいます。

しかし、それは平均的な受験生、あるいは平均的な合格者の姿では必ずしもありません。例えばGravityにおいても、他の予備校においても、最終合格をしていらっしゃる方がもう少し早い時期にスタートしているのは事実なわけです。

ですので、この時期から最終合格を勝ち取りたいということなのであれば、ここから本試験までの間、勉強以外のこと、本試験対策以外のことには時間を一切使わない。そのぐらいの強い覚悟を持って受験をしていただく必要があるのではないか、そのように考えております。

「迷い」と「サポート」

ただしですね。そう申し上げた上で、質問者さんに関して申し上げるのであれば、私自身は今年、本格的に特別経験者採用試験を受験していくこと、あまり推奨はいたしません。

それはなぜなのか。質問者さんからすればですね「いやどういうことだよ。お前さっき、5月からのスタートでも合格は目指せる、7月からでも受かった人がいる、そういう話をしてたじゃないか」と、そういうふうに思うことでしょう。

確かにおっしゃる通りです。しかしですね、先ほどご案内申し上げたような、後半戦からのスタートで、最終合格を勝ち取った方々、こういった方々は平均的な受験生とは属性が少し異なっている可能性があります。

例えばですけれども、先ほど紹介をした7月からで最終合格しましたという方。この方の特筆すべき属性を上げるのだとしたら、まず1点目に、一切迷いがなかったというのがかなり大きいなと思っております。

すなわちどういうことなのかと申しますと、7月からの対策でありますので、時間がないっていうのは本人が一番わかってるわけですね。ですので、もう迷ってる場合じゃないと。

ですので、私たちGravityの講師が「これはこうしてください」「あれはこうしましょう」こういったアドバイスを全て吸収して、それを忠実に実行してました。つまり、迷いなく本試験まで突入できたわけですね。

一切迷うことなく、本試験対策だけに集中していく。こういった様子は近くで見ていてすごいなぁと感じました。

それ以外の特徴をあげるのだとすると、この方は家族からのサポートというのがかなり大きかったように感じられます。というのはですね、この方、結婚してらして、2人のお子さんがいらっしゃるんですけれども、家族からのサポートがかなりあったみたいなんですよね。

これ、私はすごく重要だと思っておりまして。とくにお子さんがいらっしゃる場合って、どうしても子育てに時間を食われるじゃないですか。

そのときに家族からのサポートがあるのとないのって、かなり大きな違いになってくると思うんですよ。こういったこともあって、この女性の方は勉強に集中することができた。かなり大きな勝因の一つではないかと私自身は思っております。

で、ですね。こういった要素に注目してみたときに、質問者さんはどうかというお話なんですよ。

例えばですけれども、質問者さんは今、年収だったりとか、給与のことが気になって「どうしよう…」と、結構迷ってらっしゃるわけですよね。それ自体は自然なことだと思うんですよ。

というのはですね、私自身が転職をするときだって、自分自身の年収がどうなっちゃうんだろう、給料ってどうなるのかな。こういうことは多少気になりました。

ですので、質問者さんや、これを見てくださってる皆さん方が年収や給料についてちょっと気になるなっていうのは当たり前のことだとは思うんです。当たり前のことだとは思うんですけれども。

ただ、一方で、そのあたりについてものすごく悩んでいると、おそらく勉強を教えるときにも頭にそのことがちらつくと思うんですよね。つまり、一生懸命勉強しているその最中、ふとした瞬間に「でも、勉強しても、年収下がるんだよな…」とか、そういったことが頭をよぎってしまう。

そうなると、そのたびにモチベーションが下がって、集中力も下がっていく。そういった状況になってしまうと私は思うんですよね。

ですから、年収とか給料がどうなっちゃうのかなと、不安になるのは当たり前ですし、気になるのも自然なことなんですけれども、それがものすごく気になっているということだと、おそらく勉強に集中できないんじゃないかと私は思います。

それだけではありません。質問者さんが送ってくださった文面の中に「妻からの賛成は得られていませんが」とあったんですけれども。私思いますには、これはかなりオブラートに包んだ表現じゃないかなと感じたんですね。

つまり賛成を得られてないというよりかは、どちらかというと、むしろ反対されているんじゃないかな?と勝手にですけれども感じました。すなわち、おそらく年収が下がるっていうことに関して、奥様からのご理解がなかなか得られないというところなんでしょうか?

実際どうなのか、私には全くわかりませんけれども、仮にそうなのだとすると、質問者さんは家族からの賛成を得られてないわけですよね。だとすると、当然の帰結として、家族からのサポート、受験勉強中のサポートっていうのは見込めませんよね。

となってきたときに、質問者さんにお子さんがいらっしゃるのかどうかは全くわかりませんけれども、子育てだったり、保育、こういったものも含めて、家族からのサポートを見込めないということになってきますと、当然ですけれども「家族全体で受験勉強をバックアップ!」という受験生と比較したときに、当然不利な状況に置かれることになりますよね。

こういった事情を踏まえると、率直に申し上げますと、質問者さんが今年5月、あるいは6月でしょうか。この時期からスタートしたときに、最終合格を勝ち取れる可能性は高くはないと私自身は感じております。

もちろん、今年の受験はお試しということで、どんなものなのか、試験会場の雰囲気だったりとか、あるいはにおいのようなものですよね、こういったものを得るために受けてみますというのは大いにありだと思うんですよね。

ただし、本格的な受験ということになりますと、自分自身の中に迷いがあったり、家族からのサポートが得られないという状況ではかなり難しいのではないのか、というのがプロとしての意見であります。

ですので、本気で最終合格を勝ち取りに行くとか、あるいは本格的に試験対策をしていく前のタイミングで、自分自身、年収が下がってしまうということについて納得できるのか。そして、特別区へ転職したい、公務員になりたい、こういったことについて家族から理解を得られるのか、腹落ちしてもらえるのか。

こういった問題がクリアされた後でないと、今年の最終合格を勝ち取るのは大変になるかもしれません。厳しい意見に聞こえたかもしれませんけれども、ただしですね「5月、6月、7月!後半戦からでもまだまだ余裕で最終合格を勝ち取れますよ!」こういうことを申し上げるのは、少し社会正義に反するような気がいたしましたので、プロとして客観的にシビアな視点からご案内を申し上げたところです。

質問者さんにあっては、ぜひ今回の内容を参考にしながら、自分自身と、そして何よりも家族の方との相談を重ねたうえで、受験をするのかしないのか、再度検討していただければなというふうに思っております。

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