【特別区経験者採用】職務経歴書の書き方|具体か抽象か

【相談内容】

特別区の経験者採用で提出する職務経歴書についてご相談がございます。

1番で問われる「その職務を通じて実現したいこと」はある程度具体的な内容を書いた方がいいのでしょうか?

それとも、抽象的な内容の方がいいのでしょうか?

【はじめに】

このご質問は、Gravityのセミナーでも度々いただく内容ですね。

ですので、この際、私なりの見解を申し述べたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

具体と抽象

結論からお話をしてしまいますと、具体抽象、どちらかと言うと抽象の方がいいのではないかというのが私の意見ですね。より厳密に申し上げますと「抽象的に書かざるを得ないだろう」というのが私の真意であります。

そうすると、なんでなの?というお話になるわけですけれども。理由として最大のものは、何と言っても文字数の制約がかなりキツいからなんですよね。

どういうことかを説明するために、まずは職務経歴書 設問の1番。ここで何を問われているのか?というのをご案内してみたいと思います。

1.あなたが特別区職員を志望する理由を、携わりたい職務と、その職務を通じて実現したいことを交えて記入してください。

≫【特別区経験者採用】職務経歴書の記載項目(記入内容)

こういう形で問われるわけですね。

この設問。1つの設問ではあるんですけれども、問われている内容が3つあるのをご理解いただけるでしょうか。それは具体的に何かと申しますと、

①志望動機
②携わりたい職務
③実現したいこと

この3が問われているわけですよね。なるほどなるほど、確かにそうだ、と。

じゃあ、この設問の1番って何文字以内なのか?と言いますと、320字以内なんですよね。3つの要素を書かなきゃいけないのに、320字以内。これ、文字数として相当制約がキツいなっていうのは何となくわかりますよね。

単純にお話をいたしますと、1つの要素について100字前後しか書けないわけじゃないですか。もちろん、これは1つの要素について「各100字で書いてね」ということを意味してるわけじゃないですよ。でも、少なくとも確かに1つ1つについて、ちょっとしか書けないなっていうのはなんとなくご理解いただけますよね。

じゃあ、こういう風に文字数の制約がキツいときに、細かく具体的に書けるのか?というと、現実的にできないと思うんですよね。

ということでもありますので、そういった文字数の制約がかなりキツいというのを考慮すると、抽象的に書かざるを得ないんじゃないかというのが私の意見です。私自身もそしてGravityの合格者たちも、職務経歴書 設問の1番については、やっぱり特に「その職務を通じて実現したいこと」の部分に関しては皆さん抽象的になっています。

ですので、ここに関しては、具体をそこまで意識しなくてもいいというのが私の意見でありますので、例えば皆さん方がこれから職務経歴書の内容を練っていこうというときには、ぜひ、具体にこだわり過ぎることなくある程度抽象的でもいいんだというのはご理解いただければなと思っております。

なお、下記の記事でも職務経歴書を作成するときの注意点について触れておりますので、併せてお読みください。

具体化はしておく

ただし。書く内容は抽象的で構わないんですけれども、いつでも具体のレベルを引き上げられるようにはしておいて欲しいと思っています。

例えば、皆さん方が「実現したいこと」について抽象度の高い内容を書くじゃないですか。で、職務経歴書を提出しますよね。で、皆さん方が教養試験と論文試験を頑張って、1次試験を通過して人事委員会面接に入ったとしますよね。

そこでは、職務経歴書をベースにしながら面接が進んでいくわけですけれども。そのときに、例えば「‟実現したい内容”にこういう風に書いてあるんですけど、これってもっと具体的に言うと例えばどんな感じですか?」っていう風に、面接官からツッコまれたりするんですよ。

つまり、こういうことです。書く内容が抽象的なので、面接官は「もっと具体的に教えてくれない?」っていう風に追求をしてくる・ツッコミを入れてくるんですよね。もちろん、全員が全員、それをツッコまれるってわけではありません。

ですけれども、例えば私とかGravityの受講生。過去の受講生を例に挙げるのであれば、やっぱりこの辺について、具体的に言うとどういうことですか?っていう風にツッコまれてる人、比較的多いんですよね。

つまり書く内容が抽象的でも、面接に入ってからは具体化してくださいっていうこと、具体のレベルを引き上げてくださいっていうことを要求されてまいります。

ですので、皆さん方にあっては、ぜひいつでも、具体を要求されたときに具体を説明できるようにしておいていただきたいそういう風に思っております。

例えば、よく見かけるものとしては「特別区に入ってから安心・安全に暮らせる社会を実現したい」とかそういった文言をよく見かけます。これはこれで問題ないわけですけれども。

面接に入ってから、例えば面接官から「‟安心・安全に暮らせる社会”というのは、具体的に言うとどういうことを意味してらっしゃいますか?」とか「どうなったら、安心・安全に暮らせる社会が実現したと言えるんでしょうか?」っていう風に、別に嫌なツッコミじゃなくてやんわりした雰囲気だったとしても、そういう風に聞かれることはやっぱりあるんですよね。

それを踏まえると、職務経歴書で抽象的に書いた内容を抽象のままにしておくと、面接に入ってから困ることになりますので、ぜひ、いつでも具体のレベルを引き上げられるように準備をしておいていただきたい。そういう風に思っております。

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