【特別区経験者採用】学歴・職種フィルターはある?

【相談内容】

特別区経験者採用での転職を考えているのですが、学歴・職業の事で悩んでいます。

私は短期大学校を卒業し、専門職をしています。

専門職の私が、現実的に特別区の試験に合格することは可能なのでしょうか?

また、私の状況からⅠ類と経験者採用のどちらを受験するのが合格の可能性は高いでしょうか?

【はじめに】

おそらく「学歴フィルター」や「職種フィルター」の存在が気になってらっしゃるのでしょう。

ですので、この際、特別区にそれらのものが存在するのか、私見を申し述べたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

学歴について

まずは学歴のところから申し述べたいと思います。

まず学歴に関しては、特別区は本当にフラットに採用してくれるなというのを私自身感じております。つまり、もちろん大卒の方が中心にはなってくるんですけれども、それ以外にも、例えば質問者さんのように短期大学校の方、短大の方、それ以外にも専門学校を出た方々という形で、かなり学歴に関してはバラエティに富んでいるというのが特別区の特徴であります。

私自身も短大卒の方、専門学校卒という方を指導したこともございますので、例えば大卒でないと合格できないのかというと、決してそんなことはないと思います。あるいは、質問者さんは直接関係はないかもしれないですけども、もしかしたら中には、いわゆる大学のランクと言いますか、大学の中で有名大学かそうでない大学かで、何か評価されたりされなかったりするのだろうかと、そういうのを気にしてらっしゃる方もいると思うんですけれども。

これも私自身、特別区に関しては全く感じたことがございません。もちろん、すごく学歴が高い方
というのもいらっしゃいました。

なんですけれども、一方で、それほど有名ではない大学の方も普通に最終合格を勝ち取ってらっしゃいました。ですので、おそらく特別区は本当にこの”学歴”というところ、大卒、短大卒、短期大学校卒、専門卒。

こういったところを完全にフラットに見てくれているなと感じますし、大学というカテゴリーの中で有名な大学もあれば、そうでない大学もあるわけですけれども、ここに関してもすごくフラットに扱ってくれているなという感じがいたします。

ですので、質問者さんが学歴に関して自信がない…って感じてらっしゃるとしても、それは全く試験の結果には影響を及ぼさないと私自身は感じますので、気にする必要はないんじゃないか、というのが私の意見ですね。

職業について

次に職業に関して申し述べたいと思うんですけれども。この辺りに関しましても、かなりバラエティに富んでいるなという感じがいたします。

例えば、今地方公務員とか国家公務員とか、そういった公務員をしていて、特別区に転職をしていくいわゆる公公転職というやつですね。こういう方もいらっしゃれば、銀行とかインフラ系の会社、こういった公共性の高い場所(仕事)から特別区へ転職という方もよくよく見かけますし、あるいは、それ以外にも全く関係のない業界、例えばスーパーにお勤めの方とか、質問者さんのように専門職に従事してらっしゃる方というのも見てまいりました。

直接私が指導してきた範囲ですと、例えば介護のお仕事をしている方、比較的多いなという印象がございます。この介護職、まさに専門職だろうと私自身は思っているんですけれども、その意味では質問者さんと全く同様というところですね。

質問者さんとしては、特別区を受けるときには行政職(事務職)を検討してらっしゃると思うんですけれども、自分は専門職だからそういうのはダメなのかな…って思ってしまっているかもしれないんですけれども、介護職とか、そういった専門職という括りから行政職(事務職)に合格している人は
非常に大勢いらっしゃいますので、ご自身が専門職だから行政職(事務職)といったこれらの職種に合格できないのかな…と思う必要は全くないと思いますので、ぜひチャレンジを検討してみても
いいんじゃないのかなと思っております。

もちろん、質問者さんが専門職としてどういった経験を積み重ねてきて、どういった能力を磨いてきて、それらを行政職(事務職)としてどういう風に特別区で発揮できるんですか?と言われたときに、これらに応えられるように内容をきちんと言語化し、整理しておく必要はあると思います。

ですけれども、その部分の接続というのをしっかりできたのであれば、質問者さんが専門職だったとしても行政職(事務職)への転職というのはうまくいくんじゃないかと思います。

働きながらの場合

一番最後のご質問ですね。現実的なことを考えたときに、質問者さんがⅠ類を受験した方がいいのか経験者採用の1級職を受験した方がいいのか、どちらがいいのか、というところですよね。

これに関しては、質問者さんに関する情報量が非常に少ないので、どっちがいいというのは率直に申し上げるとなかなか確定的なことを申し上げることはできません。

ただし、例えば質問者さんが働きながらの受験を検討しているのか、仕事を辞めて勉強一本に打ち込むつもりなのかによっても話は変わってくるんじゃないかなと思うんですね。

もしも質問者さんが、今の仕事を続けながら、働きながら特別区への転職にチャレンジしていきたいという場合には、私は他の条件が一定の場合には経験者採用の受験を検討した方がいいんじゃないのかなと思います。

そう申し上げますと「いや、それはGravityが経験者採用専門の予備校で、特別区の経験者採用に力を入れてるからそちらに誘導しようとしてますね?」そういう風に思っちゃう方もいると思うんですけれども。もちろん、我々はそういったビジネスをやっていますから、ポジショントークだと言われても仕方ないんですけれども。

きちんと「どうして経験者採用の方が良いと考えられるのか(働きながらの場合)」というのには、これまで100万回はご案内してまいりましたけれども、重ねて申し上げたいと思います。

経験者採用の方がいいというよりは、Ⅰ類の方は働きながらだと大変じゃないか、というところが理由としては大きいんですけれども。もしかしたら、質問者さん、あるいはこれを見てくださってる皆さん方にあっては、経験者採用試験とⅠ類採用試験試験の内容が違うということは既にご存知かもしれません。

改めてどういったところが違うの?と申しましたときに、例えば経験者採用試験の場合には、教養試験がまず行われます。この教養試験というのは、足切りとしての意味しか持っていないわけですね。

つまり、足切りを超えたのであれば、それがギリギリで超えたのであろうが、満点のスコアで超えたのであろうが、同じという形になります。その意味では、教養試験の負荷がそれほど大きくないということは言えそうですよね?

併せて、じゃあ教養試験以外ってどんなものがあるの?といったときに、論文試験ですよね。課題式論文と職務経験論文、2本の論文が必要になるわけですけれども、面接に進めるかどうかっていうところは全てこの論文の評価だけで決まってくるわけですね。

そういう意味では、論文だけやっていればいいわけだから、戦いやすさはありそうだな、というのは何となく感じていただけるんじゃないかと思いますし、それだけであれば働きながらでもなんとか
頑張れそうだなっていう感じがちょっとでも伝わるんじゃないかと思うんですね。

じゃあⅠ類(大卒程度試験)の方はどうなんですか?といったときに、Ⅰ類の方は教養試験がまず
行われるというところは経験者採用と同じなんですけれども。教養試験以外に専門試験といわれるものが実施されるわけです。

この専門試験では憲法、民法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学。それ以外にも政治学、社会学、行政学、経営学とか、いわゆる大学レベルの学問についてきちんと勉強していく必要があると。

もちろん、過去問をやり込めばある程度戦うことができるという意味においては、戦いやすさはあるんですけれども。ただ、私自身がこの専門科目を教えている身として言えることは、働きながらこれらの専門科目をミチミチ勉強していくというのは、かなり大変なんじゃないかなと思います。

もちろん、時間がたっぷりある大学生の場合には話は違うと思うんですよ。専門科目を勉強する余地
というのは十分あると思うんですね。

でも、仮に質問者さんが働きながらということになってしまうと、教養試験だけならいざ知らず、専門試験の負荷まで入ってくるとなると、相当苦しくなるんじゃないのかなというのが率直な印象ですね。質問者さんが、例えばすごく根性入れて勉強できるということであれば、もちろんⅠ類の方でも戦う余地というのはあると思うんですね。

ただし、あわせて考えなくてはいけないのが、じゃあライバルたちってどうなんでしょう?ところですよね。例えばⅠ類の場合には、戦うのは時間がたっぷりあって、教養も専門も論文も相当程度に鍛え上げてくる大学生が相手なわけですよね。

この時点で、働きながらということで時間的にも体力的にも余裕がない質問者さんは苦しい戦いを強いられると思うんですよ。

それに対して、経験者採用の方は、これは私自身が今専門的に指導しているので分かるんですけども、九分九厘、みなさん働きながら挑んでらっしゃるわけですよ。となってくると、質問者さんと条件は五分なわけですよね。

皆さん働きながら、なんとか少ないながら時間を捻出して、そこで戦いが繰り広げられているという形になってます。要するに何が言いたいのかというと、みんな働きながらでそんなに勉強時間が取れないから、質問者さんが働きながらであったとしても特段不利になるということがないわけですね。

こういったライバルたちの動向を含めて考えてみても、もしも質問者さんが働きながらの受験・転職を念頭においていらっしゃる場合には、私は経験者採用試験の方がいいんじゃないのかなと思います。

ただし、これだけを聞くとすごくポジショントークのように聞こえると思いますので、もし質問者さんが予備校を使って経験者採用に挑もうという場合には、弊社Gravityだけではなくて色々な予備校のカリキュラムとかコースとか、そういったものを比較したうえで、是非じっくり考えてどこかを選んでいくといいんじゃないかなと思います。

意思決定は早目に

そのうえで、一点注意申し上げておきたいことがあるとするならば、どちらを受けるかに関してだけは早めに意思決定を下した方がいいと思います。

なぜかと申しますと、例えば質問者さんが来年の受験を検討なさっている場合、やっぱりⅠ類で受験してみようかなという意思決定をしたとするじゃないですか?その場合、Ⅰ類の試験って毎年何月に実施されているのかというと、その年の5月に試験が実施されているんですね。

5月ということは、例えば質問者さんが10月中に意思決定を下したとしますよね?その上で11月から勉強を始めたとするじゃないですか。

そうなると勉強に充てられる時間ってどのくらいなのかというと、11、12、1、2、3、4月ということになってくると。半年くらいしか勉強する時間がないという形になってきます。

半年というのは、質問者さんが独学で挑むのであれ予備校を使うのであれ、かなり時間としては短いものになってくると思います。特別区Ⅰ類に関しては、早い人ですと例えば4月とか5月、6月、このくらいから勉強をスタートしておりますので、もしも質問者さんがⅠ類の受験を検討してらっしゃる場合には、可能な限り早めに意思決定を下して、一刻も早く試験の準備・対策に取り掛かっていくべきではないかなと思いますので、どちらを受けるのかだけは早めに決めてもいいのかなと思います。

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