【仙台市社会人経験者採用】難易度・倍率について

【相談内容】

仙台市社会人経験者採用の合格を目指してる者です。何点か質問があります。

◯試験のボーダーはどれくらいになりますか?一概には言えないと思いますが。先日、仙台市の社会人事務を受験したのですが倍率は15倍で一次でダメでした。

◯社会人試験は大卒が多いのでしょうか?自分は高卒なので不利なのか、そもそも大卒者に勝てるのか疑問です。

◯模試をやるといつも得点率は4割ちょっとでD判定です。知識系は得意なのですが文理、数的処理が全然です。やはりこの科目をできるようにしないと合格は不可能ですよね?

◯文理は英文ができません。何かいい勉強方法はありますか?

以上、アドバイスがありましたらよろしくお願いします。

試験のボーダー

率直に申し上げると、ボーダーの推定は困難です。一応の目標点として、40点満点の試験の場合には「24~28点を」と言われますし、私もそのようにアドバイスをすることはあります。

ただしこの点数は「まぁ、このくらいの点を目指したいよね」と公務員試験業界で「経験的に」言われているものに過ぎません。つまり、上記の点数に統計学的な根拠はないのです。

どうしてなのか。理由を説明しましょう。

まず、仙台市の社会人経験者採用に限りませんが、多くの経験者採用試験では自己採点ができないため、各受験生が何点くらいをとったのかを正確に把握することができません。また、仮に把握できたとしても、多くの受験生が独学で挑んでいるため、そのデータを収集するのも難しい。

つまり、各人の正確な点数が補足できず、かつ十分なサンプルサイズを確保することもできないわけです。こうなると、ボーダーの統計的推定ができないのは理の当然でありまして。

仮にボーダー予想を行っている個人や組織があったとしても、それは統計学的な根拠があるわけではありません。ただの「カン」に過ぎません。

ちなみに言っておくと、もちろん私もプロとしてのカンで物申すこと自体はあります。当然ですけど。

ただし、そのときはカンであることをきちんと明示しております。ですからその場合は、単なるカンに過ぎないということをご理解いただき、話も参考程度にしておいて欲しいというところです。

社会人試験は大卒が多いのか

経験者採用の受験生に大卒者が多いのは事実だと思います。以前勤めていた予備校でもそうでしたし、Gravityの利用者も大半は大卒者です。

また、仙台市の受験生に限定して言うのであれば、私が過去に指導したことのある受験生は全員が大卒者、もしくは大学院修了者でしたね。併せて、いわゆる「学歴」も比較的高い人が多い印象です。

その意味で、競争相手は「強い」。モサモサの猛者ぞろいとでも申しましょうか。

また、倍率も決して低くはありません。つまり、競争相手は「多い」。モリモリのモリというところですね。

ただ、少なくとも第一次試験に関して申し上げると、15倍までには達していないように思います。
というのも、「仙台市職員採用試験等 実施状況」によると、先般の第一次試験受験者数が662名で、一次試験面接試験対象者が188名となっていますからね。

もちろん、人によってはこれでもキツいと思うでしょうし、ここからさらに絞られるのでタフなのは間違いないんですけど。ということで、仙台市は難易度・倍率ともに高い。

高卒者である質問者さんにとって、タフな戦いになるのは間違いありません。ただしこれは、高卒者であると勝てないとか、高卒者であることそれ自体で不利になるとか、そういうことではありません。

文章理解・数的処理

率直に申し上げると、特別区経験者採用試験以外の経験者採用においては、数的処理と文章理解の対策は不可欠です。易しめの参考書でも構わないので、一冊を徹底的にやり潰すことが必要でしょう。

英文の勉強方法

文章理解の英文ですかぁ。英語は長年の蓄積がモノを言う科目なので、英語をある程度本格的に学習した経験がある場合には、昔使っていた参考書を引っ張り出して復習し、慣れを取り戻していくのが肝要です。

しかし、仮にそこまで蓄積がない場合には、率直に申し上げると点数の底上げは難しいと思います。時間と手間がかかり過ぎるので。

その場合は、

①論文に力を入れる
②数的処理と現代文に力を入れる
③一般知識に力を入れる

のどれか、あるいは複数の選択肢を選んでいくことになるでしょう。

個人的には、経験者採用の場合は①の論文に力を入れるのが一番イイと思ってます。というのも、多くの受験生が択一試験の対策ばかりを進めていて、論文はノーガード・スタイルで挑んでいるんですよね。

おそらく、質問者さんも論文にはそこまで力を入れてないんじゃありませんか?

その場合、今まで力を入れていなかった分、少し力を入れるだけでグーンと伸びると思いますよ。少なくとも、論文に力を入れるという選択肢も検討してみるべきかと。

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