【公務員転職】市役所と県庁のどちらを受ける?

公務員への転職

相談内容

公務員への転職を考えています。地元の東北を中心に受けたいのですが、県庁と市役所のどちらを受けるかで迷っています。妻には市役所を勧められてる状況ですが、先生の意見を伺いたいです。

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【公務員転職】市役所と県庁のどちらを受ける?【社会人採用】

併願を考えよう

これは、公務員への転職を考えている方々から非常によくいただく質問の1つですね。質問者さんに関しては、今現在、県庁を受けようか市役所を受けようか、どっちを受けようか?というところで非常に迷ってらっしゃるということなんですけれども。ここで私は、「第三の道」を質問者さんに提示したいと思います。

それは何かと申しますと、県庁も市役所もどちらも受ける。つまり、併願をここでは推奨したいと思っております。

まず、公務員試験においては、日程が被っていない限り、どの組織であってもいくつでも併願をすることが可能になっています。

ですので、今質問者さんが検討してらっしゃる東北の自治体ですかね。ここで例えば、県庁の日程、社会人採用とかそういったものをお調べいただいて。あわせて、検討してらっしゃる市役所、試験日程を調べていただいて。もしもそれらが重なっていないということであれば、どちらも受験をすること、併願をすることは可能なんですね。

もちろん組織によっては、あるいは地方によっては、県庁と市役所の日程が完璧に重なっていて、どちらかしか受けられないというところも当然あり得るとは思います。

ですけれども、多くの地方においては、県庁と市役所どちらも併願をすることは十二分に可能です。実際に、Gravityの受講生も県庁と市役所どちらも受験をしますという人は、相当数います。

ということでもありますので、まず質問者さんにおいては、どちらか受けるということではなくて、どちらも受けられる、そういう道もあるんだ、そういう風に捉えていただければと思います。

このように、複数の組織を併願すればするほど、他の条件が一定の場合には公務員への転職確率というのは基本的には高まってまいりますので、ぜひ積極的に考えてみてもいいのではないかと思います。

試験への慣れ

あわせて申し上げますと。このような形で併願をしていくことによって、質問者さんやこれを見てくださってる皆さん方は、「公務員試験への慣れ」を涵養できようかと思います。

すなわち「併願をたくさんする」というのは、いわば「バッターボックスにそれだけ立つ」ということですよね。

そうなりますと、例えばヒットが出たにしても、あるいは空振りになってしまったとしても、一度しかバッターボックスに立っていない人よりは明らかに、筆記試験にしても面接試験にしても「慣れ」を得ることができそうですよね。

そうなると、結果として公務員への転職可能性、どこかの自治体から合格をもらえる可能性はやっぱり高くなってきそうな感じがいたしますよね。

ということで、併願をすることによって受験生の能力というのは必ず高まるというところがございますので、このあたりの効果というものもポジティブなものとして捉えてみていいように思います。

軸足は決めておく

ただし。そうは申しましても、市役所と県庁あるいは市役所の中でも、どの組織を第1志望とするのか、その軸足の置き方というのはやはり事前に決定しておくべきではないかなと思います。

というのは、例えば筆記試験一つを取っても、「教養試験」というスタイルを取るのか、あるいは「SPI」というスタイルを取るのか、かなりスタイルが変わってますよね。

それ以外で申し上げましても、論文が「論文」という形で課されるのか、あるいは「作文」という形で課されるのか、これによってもまた試験のスタイルは変わってきますよね。

あるいは、面接試験それ以降に入ったところでも、例えば集団面接はあるのか、集団討論はあるのか。こういったところでもかなり大きな違いが発生してきますよね。

こういった諸々のことを考えますと、やはりどこに軸足を置くのか、すなわち自分の第1志望先はどこなのか?というところをハッキリさせておくことは重要だと思います。

そのような形で軸足をどこに置くのかというのを決定できたのであれば、市役所も県庁もどちらも受験していくというのは十分あり得る戦略だと思いますので、ぜひ質問者さんにおいてもこれを見てくださってる皆さん方においても、積極的に検討してみていいのではないかと思っております。

基準の1つが…

しかし。そう申し上げますと、「じゃあ軸足の置き方自体はどうやって決定したらいいですか?」という話になってまいりますよね。

これにつきましては、本当に様々な要素が絡んでくると思います。すなわち、実際に県庁と市役所で一体どういった仕事をしていくのか、当然仕事内容にも違いがございますし、あるいはこれを見てくださってる皆さん方や質問者さん、これまでの経歴というのも個々にバラバラですよね。

そういった様々な要素が絡んでくるので、ズバッと「この1つの基準だけで決定できます!」というのは、正直言ってなかなか申し上げられないところではございます。

ただし、社会人の方にとって特に大きい要素となるのではないか?というものの1つとして、「転勤の範囲」というのが挙げられようかと思います。

というのは、やはり組織の規模が大きくなればなるほど、どうしても異動の際に転勤を伴うということは発生してまいります。

そして、この転勤というものを考えた場合には、特に質問者さんのように家族がいらっしゃる方にとっては県庁で働くのは少し大変かもしれません。

県庁の場合には、おそらくこれを見てくださってる皆さん方、どこの県であったとしても、いわゆる本庁というのがありますよね。当然そこで働く可能性はあります。

ですけれども、あの本庁以外の多くのエリアにおいても、県庁の職員の方々は勤務してらっしゃるわけですね。県庁職員となった場合には、基本的に勤務先は全県に及んでまいりますので、どこで働くことになるのか?というのは「全く分からなくなる」ということになります。

すなわち、本庁以外の、ちょっと言葉がよくないですけれども、僻地に赴任するという可能性も大いにあるわけですね。

例えばですけれども、私は新潟県が地元でありますので、新潟県庁に勤めている友人や知人が非常にたくさんいるんですけれども。新潟県には、佐渡島という島がございます。新潟県庁に入ることになりますと、当然この佐渡島で勤務することになる可能性すらあるわけですね(もちろん佐渡島はとてもイイところです☺)。

あるいは多くの県は、東京に事務所を設けていたりもします。その場合には、東京に転勤をしなくてはいけないということも十二分にあり得るわけですね。

それを考えますと、例えば質問者さんのようにご家族がいらっしゃる方、あるいはこれを見てくださってる方々の中には、お子さんがいらっしゃるという方もたくさんいらっしゃると思うんですね。

そういった方々の場合、県庁で働くということになりますと、場合によっては家族と離ればなれになってしまうかもしれない。そういった可能性も出てまいります。

ですので、ちょっとそれはキツいな…という場合には、県庁ではなくて市役所の方を優先順位を高く軸足を置いておくというのがベターなのではないかと個人的には考えております。

特に質問者さんのように、すでにご家族から市役所を勧められているという場合には、そちらに軸足を置きながら試験対策を進めていくというのが一番いいのではないかなと個人的には思っております。

ただ、この辺りのお話というのは、やはりどこまでいってもご家族の方としっかり話を突き合わせるということが重要になろうかと思います。

ですので、今回の内容を参考にしつつ、改めてご家族とも検討を重ねていただきたいと思っております。

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